任意売却成立の近道
ある「任意売却」の案件で大阪府下の中古住宅を売る事になった時の話です。
売主は離婚でそれぞれ別々の所へ転居したのですが、お互い狭いマンションが転居先のため荷物が
随分と物件内に残ってしまいました。
それは、仕方が無かったのですが、犬と猫を3匹室内で飼っていたため、部屋中が毛だらけでした。
更に、ペットフードも散乱していて中々の状況です。こんな時、どうするかですが・・・。
私の場合掃除をします。理由は明白でこの様な状態で気に入ってもらえるお客さんは殆どいないからです。
「任意売却」は、少しでも高く買い手を見つけて残債務を圧縮する事、
売主に対しては引越代として現金を捻出する事が本来の目的です。
そのためには室内の掃除や草抜きなどをして、良い印象を持ってもらう努力が欠かせません。
また、債権者に抹消同意をしてもらうためにも、少しでも高い価格で買い手を見つける事
は不動産業者の責務です。
以前にも書きましたが債権者にとって「任意売却」は競売の反対語です。
任意売却の価格が、競売で落札が予想される価格を下回るようでは、債権者の抹消同意が
貰えないと断言します。
物件の価値を上げる事が任意売却成立の近道であり、その結果、売主は任意売却のメリットを
享受できるのです。