任意売却物件の買取

当社で任意売却物件を買い取りさせて頂いた時の話です。

物件は、大阪市内の中古住宅でした。

当社に買取の話が来た時点で既に競売開始決定の登記がなされており、まさに時間との戦いでした。

幸い、任意売却に手慣れた仲介業者のお蔭もあり、価格面で債権者からの承諾がすぐに得られ契約もできましたが、ここで問題が発生したのです。

 

競売開始決定の登記がされると、無担保債権者にもこの状況が知れ渡ります。

市民税や固定資産税は滞納していても、すぐに差押えがつくケースは少ないのですが、競売開始決定がなされると役所関係は挙って差押えに動きます。

今回も例外に漏れず予定していた決済までに、役所から「差押」が入ってしまいました。

 

元々、差押えが入っていればそれを基に債権者と交渉するのですが、今回は価格の応諾後に差押えが付いたため債権者も回収額を譲りません。

こんな時の債権者は決まって「これ以上回収額が減るなら、うちは競売で結構です。」となります。しかも、今回は開始決定まで出ているのですから時間もなく、脅しでもありません。

 

結局、仲介業者が色々と頑張り無事決済となりましたが任意売却は常に競売との戦いだと再認識しました。

 

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