任意売却物件の購入者が覚悟しなければならない任意売却のデメリット

一般的に、任意売却物件は相場よりも割安で、競売と比べて引渡しの心配もないと言われます。

ただ、任意売却物件の買主は、メリットばかりでなくデメリットがある事も理解しなければなりません。

確かに任意売却物件ならば、住宅ローンが可能であり、不動産を探されていた方が、たまたま任意売却物件を紹介されれば、価格の面で相場より割安かもしれませんが、それにははっきりとした理由があります。

任意売却の取引には、「瑕疵担保責任の免責」「境界確定ができない」「生活用品などの動産類が放置されたままの取引」など通常の売買よりも重い買主負担が多数存在します。

この様に、通常の取引ではあまり存在しない買主負担の取引条件を買主がのむからこそ、債権者もまた相場より安い金額で任意売却に応じるのです。

資力のない債務者(任意売却の売主)にはもともと無理な話ですが、仮に買主から最低でも荷物くらいは退かしてもらいたいと希望されて、荷物を退かして、すっきりとした状態で売り出しが可能ならば、債権者の方がもっと高い売買金額を指示してきます。

基本的に、任意売却物件の買主は現状のままの状態で購入し、万一不具合が出てきたとしても買主負担で修理をしなければならない。その保険として価格は相場よりもやや安いと考えておくのが無難な考え方です。

 

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